明けましておめでとうございます。
元旦、2日には小寺ながら、150名ほどの檀信徒のみなさんが、
お参りに来られました。
お鏡のお供えや、お接待に子供たちが奮闘してくれたのもありがたかったです。
元旦には、平成29年の目標を、書き初めしました。
『不悪口』(ふあっく)
他人の事、気にしてるから口に出ます。
言うても変わりません。口から放った矢が、回り回って自分を射抜きます。
変えられるのは自分の心から。
黙して精進あるのみです。
今年は酉年ですね。
そもそもニワトリは鶏肉と卵の為にではなく、
闘鶏と時告のため飼育されました。
ギャンブル性と残虐性のある闘鶏は世界各地で大流行し、
熱狂的になり過ぎて禁止令も出されるほどでした。
その闘鶏も元は二羽の鶏を戦わせ、
願をかけて勝った方に神意を託す為の占法であります。
また、時計のない時代に時を正確に告げるのも神聖な役割でした。
教会の屋根には風見鶏…
やはり家畜になる前は宗教的な役割が大きかった名残です。
酉年ということで、「バタバタと忙しい年」と言われます。
近頃は「バタバタするのを異常に嫌う」風潮があるように思います。
世の中が便利になり過ぎて…
少ない労力で大きな利益を得る…
「コストパフォーマンス」に反するからでしょう。
その代償として我が国は人間の熱量が低下しているように感じます。
中国やアジア諸国では皆、バタバタしておられます。
活気がありこちらも元気を頂くほどです。
混沌とした妙な活気が私は大好きです。
「コストパフォーマンス」には機械的で冷たい印象を受けます。
楽して得があるものか、と負けん気まで沸くほどです。
「バタバタ忙しくさせて頂いてます」と言える方が幸せを感じます。
何故なら、活動量を控えて利を得ても、
どうも人間的な精神的な成長はないように思うからです。
機械は、正確に利益を産みますが、
誰かの指令に従って同じことを繰り返すのみ…
私たち人間は、自分から考えて行動し、
失敗しつつも、反省と努力で成長させていただけることがありがたい…
そのためのバタバタであります。
労力を惜しんでは折角の鶏も、
ペンギンの様に羽を失い飛べなくなってしまいます。
一年の計は元旦にあり。
本年始めたことは亥年には顕現するのが干支占いの基本です。
まず、目標を立てましょう。
そして、焦ったときは先祖を祈り心を落ち着けましょう。
けして、闘鶏の年にはせず、
調和・前進・飛翔の酉年となられますよう、
心よりお祈り申し上げまして年頭のご挨拶とさせて頂きます。
本年も何卒宜しく御願い申し上げます。 合 掌
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